以前某大学のレスリング部のご厚意で練習を見学させてもらったことがあります。
あんた普段は引っ込み思案なのに、なんでそんなところだけ積極的?
と友人に言われました・・・
一部リーグの名門校なのですがそれでも潤沢な予算を割り当てられているとは言い難く、練習場にはクーラーがありませんでした。訪れたのは8月の暑い日で、みんな汗だく。
スパーリングの合間に取る数分間の休憩の時に、マットの汗を交替でふく状態。
昔のプロレスラーはスポットライトの当たったリングで戦うのでわざと締め切った練習場で室温を高くして練習するということを夫( 超格闘技好き)から聞いたことがあります。
でも アマレスの大会が行われる駒沢体育館は空調がちゃんと管理されているので快適です。なので練習場が暑いのはただただスタミナを消耗するのみで気の毒でした。強いて言えば世界大会は東南アジアで行われることもあるので、それを想定して・・・と言っても無理がありますね
練習場はレスリング用マットを一つ敷けるぐらいの広さです。13メートル四方くらいでしょうか。
入ってまず目に飛び込んできたのは天井から吊り下げられた太いロープです。
これ何に使うんですか
登るんです
上まで?
はい。
腕だけで
ええっ!
スパーリングの前に皆さん軽くジョギングをしたり柔軟体操をしたりするのですが、みんなで行うウォーミングアップの動きがすごいのです。
私の文章力が無いため説明するのが難しいのですが
しゃがんだ相手を馬跳びで飛び越える→相手の股をくぐる→それを高速で何度も繰り返す
放射状にみんな円形に寝そべる→一人がそれを細かいステップで飛び越えていく→全員飛び越えたら寝そべる→それをみんなで順番に行う
海老反りブリッジの体勢になる→頭のてっぺんを支点にして足で跳ね上がってうつぶせブリッジ→海老反りブリッジを繰り返す
小さい頃からレスリングを学んで、大学までレスリングをやってるようなハイレベルな人には当たり前の動作なのかもしれませんが、初めて見る人にとってはまるでサーカスを見ているようです。
逆にスパーリングはいろんな細かいことをやっていると思われるのですが、素人の私にはピンと来ません(笑)
ただ不思議なのは360度見えてるのかと思うくらいみんながぶつからないことです。
ひとつのマットの上に15組ぐらいの選手がスパーリングをしてるのですが見事にぶつかりません。
その日は3時間弱くらいの練習でしたが、短時間の休憩を挟むくらいでほとんど動きっぱなしでした。 このスタミナも凄いです。
いやー、日頃からお金取って見せればいいと思うですけど・・・ 喜ぶのは私だけか(笑)
こんなに日頃皆さんが必死に練習しているというのがわかると、本番の試合を見たときはより一層、力が入りますね!
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