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レスリング太田忍選手の金メダルへの執念がすごい!

注目選手

今回はグレコローマンオリンピックメダリスト太田忍(おおた しのぶ)選手の金メダルへの執念について語ります。

太田忍選手の経歴

では大田忍選手の経歴から

高校時代に2011年の「おいでませ!山口国体」少年男子グレコローマン55㎏級で優勝します。

個人的には国体優勝という実績よりもスポーツの大会なのに「おいでませ!」という脱力系のネーミングが気になります。

その後名門日本体育大学に入学。

2016年リオデジャネイロオリンピックでは59kg級で銀メダルを獲得。
https://sports.nhk.or.jp/olympic/video/d8e8284d63634480ba965542e6ccdd86/

当然2020年の東京オリンピックでは金メダルの期待が高まっていたのですが・・・

太田選手の敗北

2019年の全日本選抜選手権で文田健一郎選手(2017年世界選手権王者)に、負けてしまいます。

ちなみに文田選手は太田選手の日体大の2年後輩です。

<レスリング全日本選抜>V逸の太田「これからどうしよう」階級変更も | 河北新報

これで文田選手が世界選手権ベスト3に入ると、彼が60㎏級のオリンピック代表になってしまいます。

私がびっくりしたのは太田選手の敗戦後のコメントです。

「勝つことしか考えていなかった。これからどうしよう」と途方に暮れた。

「勝つことしか考えてなかった」ってすごくないですか。相手は伸び盛りで手の内も全部知っている後輩で、半年前の全日本選手権でも自分を倒しているんですよ。
「もし負けたら・・・」っていう不安が頭をもたげるのが普通じゃないですか。

「僕は60キロでも(一つ重い)67キロでも出られる。何でもいいから五輪で金メダルを取りたい」

1年後に迫っている大会なのに、階級上げてでも金メダルを狙うというこの執念。
オリンピックの階級は選択肢が少ないので1階級上げるということになっていますが、世界選手権基準なら2階級上げるってことですからね。
(オリンピックの階級についてはこちらの記事をどうぞ:現在(2019年)の階級

「(世界選手権で文田選手が)負けろと思っている。僕が出たいから」

普通は「かわいい後輩なので彼の活躍を祈っている」とウソでも冷静を装うところじゃないですか。
本心では負けろと思っていても、これはなかなか人前では言えないですよ。
イヤな奴と思われる方もいるかもしれませんが、何をしても、何が何でも金メダル取りたいという姿勢に私は感動してしまいました。

太田選手再始動

そして・・・その1ヶ月後。

わずか2分で決着 リオ五輪銀の太田、63キロ級で世界代表に

階級を一つあげ、オリンピック出場選考会の役目も果たす世界選手権の出場権を賭けた63㎏級の試合で、11-0でテクニカルフォール勝ち。圧勝です。

全日本選抜選手権から1ヶ月しか経っていないのでおそらく63㎏級の体にはなっていなかったと思うのですが、この結果。

試合中に両目のコンタクトレンズが外れたが、「目が見えなくても体を触ればレスリングはできる」とその後も投げ技を連発。「最低限の試合内容」と余裕たっぷりに話した。

いや、もう笑うしかないふてぶてしさ。
なんというか少女マンガにでてくる、すごくイヤなんだけど気になるアイツという存在になりつつあります。

「東京五輪で金メダルを取るという思いは誰よりも強い。チャンスがある限り、最大限準備したい」

「金メダルを取るという思いは誰よりも強い」というのはウソ偽りのない気持ちでしょう。

応援しています!

金メダル絶対獲ってください!

その後

2019年9月結局文田健一郎選手が世界選手権で優勝し、60㎏級五輪切符を手にしました。
そこでの太田忍選手の発言。
ライバルに感謝 レスリング文田が念願の五輪切符 – 産経ニュース決勝まで行けば応援してやるよ

 16リオ五輪銀で日体大の先輩に当たる太田忍(ALSOK)との熾烈な60キロ級代表争いを制して2年ぶりに戻ってきた世界選手権で、五輪代表を決めた。文田は改めて「忍先輩がいなければここまで来られなかった」と感謝する。そんなライバルからは「決勝まで行けば応援してやるよ」と伝えられたという。

男の友情を感じました。なんだかんだ言って文田選手のこと好きなんだなと。
一方で、文田選手の五輪出場条件は決勝進出だったので、太田忍選手の出場の目が消えて初めて応援に回るとところが、やっぱり彼らしいです。

残念ながらオリンピック出場ならず

世界選手権の63㎏級で優勝し、オリンピック出場を目指して、全日本選手権で67㎏級に出場。

期待は高まったのですが
まさかの初戦敗退・・・
これでオリンピック出場の可能性は無くなりました。

試合後のインタビューです。

Japan Wrestling Federation – 日本レスリング協会公式サイト – JWF

とても人前に出れる心境ではないでしょうに、
「僕、答えられますよ。もう皆さんの前に出ることはないと思うので」
とインタビューに答え続ける太田選手。

これまでの戦い続けた経緯と、太田選手の性格を考えると読んでいて胸が詰まります。

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