日本体育大学レスリング部の強さの秘密

注目選手

大学別レスリング部シリーズ、今回は
日本体育大学、略して日体大(にったいだい)について、私が熱く語ります。

日体大の実績

ちなみに日体大生は自分たちの大学を「にったい」(日体)と呼ぶのですが、イントネーション(抑揚)がちょっと変わっています。

文章ではうまく伝えられないのですが、
普通は「絶対(ぜったい)」と同じイントネーションでいいそうなものなのですが、実は「接待(せったい)」と同じイントネーションで発音するのです。

そんな(って、どんなだよ!)日本体育大学ですが、おそらく2021年現在大学レスリング界屈指の強豪校です。

2019年の東日本リーグ戦でも僅差とはいえ、見事に1部リーグ優勝でした。

2018年の実績はこんな感じ。

2018年度実績:
■全日本大学グレコローマン選手権 優勝
■内閣総理大臣杯全日本大学選手権 優勝

U-23世界選手権
グレコローマンスタイル63kg級 優勝 遠藤功章
フリースタイル57kg級 優勝 長谷川敏裕
フリースタイル65kg級 優勝 樋口黎

全日本選抜選手権
グレコローマンスタイル63kg級 優勝 遠藤功章
フリースタイル70kg級 優勝 基山仁太郎

日本体育大学レスリング部サイトより引用

世界レベルの選手を次々に輩出しています。

NSSUとは

選手のTシャツには「NSSU」と書かれていることが多いです。
これは日本体育大学の英訳 Nippon Sport Science Universityの頭文字を取っています。

しかしここで疑問なのは「体育」の英訳って 「Sport Science」で合っているんでしょうか?
直訳すると「スポーツ科学」で、早稲田大学にある「スポーツ科学部」ならSport Scienceでもいいと思うんですけど・・・って考えてたら
1996年まではNCPE(Nippon College of Physical Education)と名乗っていたことが判明。
たしかにPhysical Educationの方が「体育」の英訳にしっくりきます。

ただ、私が日体大レスリング部を知ったころにはもうNSSUだったので、こっちのほうが個人的にはしっくりきます。

ちなみにNSSUと書かれているTシャツは大学の売店でも売られています。

日体大の強さの秘密

さてなぜ日体大は強いのでしょうか。

それは日体大の卒業生は体育教師になる人が多く、全国の高校のレスリング部顧問に日体大OBが多いから、だそうです。「日本レスリングの物語」という本によると高校の指導者の8割は日体大出身者とのこと。そのコネクションで全国の優秀な高校生レスリング選手が日体大レスリング部に集まってくるという仕組みです。

多分これは他の競技でも同じ仕組みなんでしょうね。

以前日体フェスティバル(文化祭)を訪問したとき、フラッシュモブ(みんなが急に踊り出すドッキリみたいなもの)が始まったのですが、コンクリートの上で手を使わないでバック転やら側転をバンバン始めたので、びっくりしました。
学生さん皆さんが、日本トップレベルの身体能力を持っているのでこういうことができちゃうわけですね。

世田谷キャンパス

さて私、日体大の世田谷キャンパスにはたまに行くのです。
位置関係としては日本レスリングの聖地・駒沢体育館と日体大世田谷キャンパスは歩いて行ける距離にあります。

レスリングを観に行くたびに日体大の前を通るうち、立ち寄るようになりました。

健志台キャンパス

とはいえレスリングの練習場はもう一つの横浜市青葉区の健志台キャンパスがメインだそうです。

こちらも体力測定のため何度か参加したことがあります。
日体大はイベント一環として、またおそらく研究用のデータ収集のために、一般の方を対象に体力測定を行っているのです。
体力年齢が分かるので、一喜一憂しています(笑)

でも交通の便が余り良くないのが残念。近くに駐車場が無く、公共交通機関では田園都市線青葉台駅からバス乗り換えをしないといけません。
世田谷キャンパスから健志台キャンパスまでの往復バスが出ているのですが、もちろんこれは学生専用です。

エッサッサ

日体大といえば試合に勝ったときやイベントの時に行われる、エッサッサの演舞が有名です。

日体大のHPによると
大正10年ごろに東京農大の大根踊りみたいな独自の応援スタイルがほしいと思い、
当時の学生がアメリカから伝わった走り方のフォームからヒントを得て、作り出したものだそうです。
そしてエッサッサというかけ声をつけた、と。

どうやら月に吠える獅子をモチーフにっていうのは後付けみたいです(笑)

でもこの「エッサッサ」、まだレスリングの大会で見たことはありません。
大学別の対抗戦が行われる東日本学生リーグ戦で優勝したら観られるんでしょうか?

↓ちなみにこれは地元のお祭りで披露されたレスリング部だけのエッサッサ。

日体フェスティバル(文化祭)で行われる、数十人のエッサッサは壮観ですよ。

正装(?)は白い短パンにはちまきのみ。太鼓の音に合わせてエッサッサを演舞します。
試合で優勝したときに演舞することを想定しており
学生さんに聞いたところでは、入学時に練習するので一応みんなできるらしいです。

ちなみに私の夫いわく

自分が初めてエッサッサを見たのは、バブル期の渋谷のセンター街。
酔っぱらった学生が上半身裸で

「イェッシャァッサー(←当時はこう聞こえた)」

と踊っていたので、何だこれ?と思った。

 

コミュ力高め

あと皆さんコミュニケーション力高めです。おそらく在籍した高校では身体能力ナンバー1だったと思うので、そういう人ってスクールカースト上位組だったろうしなぁ、というのが私の勝手な推測です。

日体大レスリング部

現在の日体大レスリング部を知りたければこのブルーレイディスクをご覧になることをおすすめします。(購入をご希望の方はこちらのSUPLEXオンラインストアからどうぞ)

リーグ戦日体ダイジェスト

(↑ダイジェスト映像がYouTubeにアップロードされていました。)

kurimorifilmさんから販売されているこの大学レスリング部シリーズ、日体大レスリング部以外にも日大レスリング部など他の作品もあります。

今年2019年5月に行われた東日本学生リーグ戦における日体大レスリング部の闘いを追っています。
試合の5ヶ月前からトレーニング時にもカメラが入っており、試合会場では見れない選手の姿をのぞき見ることができます。選手同士がふざけているリラックスショットも有りです。

選手多い

さすがスポーツエリート強豪校、選手の層も厚いです。
このブルーレイディスクの最後に流れるエンドロールを数えたら76名(女子含む)もの選手がクレジットされていました。
これ以外にもOBやら練習に来ている高校生やらも登場します。

レスリングマットを2面もっているのもすごいのですが、それでも芋を洗うような密集度。練習風景を見ていて、よく隣のスパーリングしている人達とぶつからないよな、って思います。

こんだけ才能のある人達が集まっているのに、冒頭でコーチが「(身体)能力に頼るな」と言い放つのがカッコイイですよね。

だから練習も密度高いです。
ずっと動いています。

途中屋外で鉄棒にぶら下がって、懸垂やるのかと思いきや、さらに体を持ち上げて上半身を鉄棒の上に持っていきます、(つまりそのまま前転ができる状態。)
最初見たとき「エッ!?」って言ってしまいました。
レスリング選手の間ではこんなの楽勝なんですかね?

練習後の選手のインタビューで「(練習が終わってから)二段ベッドの上に昇るのがつらい」と言っていました。
ここまで追い込むんですね。

強い

さて、いよいよ東日本学生リーグ戦試合本番。
盛り上がっています。

日体大は過去27勝しておりこれはもっと多い優勝回数なのですが、ここ7年優勝から遠のいています。現在6連覇中の王者 山梨学院大学を打倒することに燃えています。

やっぱり関係者多いですからね、試合中の声援も大きいです。
あと女子選手がいるっていうのは、結構、応援効果高いんじゃないでしょうか。
私が男子だったら「キャー」って言われたいですもん(笑)

普段は試合の箇所しか見ないわけですが、練習からの流れで見ると一層熱が入ります。

(以下、試合結果のネタバレです。とはいえこのページを見にきている人は結果知っている人も多いですよね)

当然予選リーグを1位で通過しました。その後の決勝リーグは文字通り手に汗握る接戦。
最終戦の早稲田は7人目までもつれ込み1点差の勝利。
ここで拓殖大、山梨学院大と同じ2勝1敗で並ぶのですが、ルールにより勝ち点の多さで優勝を決めました。

カッコイイ

本当にギリギリの勝利でした。もしタックル1つでも決められていたなら、手に入れることのできなかった勝利です。
でも冒頭の監督やコーチのコメントの流れで見ると、このギリギリで勝てるというのが本当の実力なんですよね。それがよく分かりました。

試合終わった後の監督のコメントに「オリンピック」というワードが出てくるところが、常勝軍団の意識の高さを垣間見ました。

カッコイイです。

しばらく日体大の強さは揺るがないようです。

 日体大レスリング部コロナウイルス報道について

日体大レスリング部でクラスター発生 計20人が感染 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

横浜市によると、同市青葉区の日本体育大学レスリング部で、所属学生ら20人のクラスター(感染者集団)が確認された。

市の発表では、14日までに同部に所属する学生2人の感染が判明。感染者と接触があった62人が検査を受け、学生15人と、同部に関係する20代会社員3人の、計18人の感染が15日に確認された。このうち10人が発熱や味覚障害などの軽症で、8人は無症状という。

2020年8月15日日体大でレスリング部の選手17名がコロナウイルスに感染したという報道がありました。
若い人はほとんど重症化しないので健康上の心配はないと思いますが、しばらくは練習というわけにもいかないでしょう。コロナ禍でのコンタクトスポーツの難しさを感じます。

また読むのを楽しみにしていた日体大レスリング部のブログが、全て削除されています。
これはあくまで私の想像ですが、感染した人に心ない言葉をぶつける人がいたのではないでしょうか。

気の毒です。

練習が再開されて、試合で元気な姿を見られる日が一日でも早くくることを願っています。
(追記2020年12月:再開されました!(^^)!)

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