空手や柔道に「段」があるのは御存じだと思うのですが、
レスリングも「段」があるって ご存知でしたか?
全然知られてないけど、どうやらあるらしいんですよ。
私も最近知ったんですが。
もともと日本のレスリングは柔道から派生していったことを考えると、確かにあっても不思議ではないんですけれども。
レスリングの段の取り方
これが日本レスリング協会のサイト内にあるレスリングの段位認定の申込書です。
https://storage.googleapis.com/jwf-website-2018.appspot.com/data/pdf/somu/2015/dan-i2015.pdf
柔道や空手だと、昇段試験ということで、実際に試合をやるケースがありますよね。しかしレスリングの場合、試合はなく、過去の実績や推薦で決めているみたいです。
こちらの社会人レスラーの方のブログには
レスリングでも段位は一応あります。しかし、レスリング界ではまるっきり機能していません。大体初段の実力って定義されているんですかね、レスリングで。私はある試合に3段がないと出られないといわれて諦めようとしたら、お金を払って書類を書いただけで3段頂けましたww
と書かれていました。
この方「お金を払って書類を書いただけ」とおっしゃっていますが、社会人大会で良い成績をおさめていらっしゃるようなので、謙遜しているのだと思います。
いくらかかる?
こちらが段位認定料。
3段の場合で、費用1万円ですから、全然高くないですね。
温泉ソムリエでも、2万円くらいかかりますから・・・
比べる対象間違えてますね、すいません<(_ _)>
レスリングで段を取るメリット
さて段を取ると、柔道や空手だと段所有者の印である黒帯を巻けるので、まわりが「おっ」って思ってくれるというメリットがあるじゃないですか。
でもシングレット(レスリングのユニフォーム)に、黒い帯巻いてたら、「バカ?」って思われるだけなので、無理。
じゃあ、レスリングで段を取るメリットって?
どうも大会の参加資格の振り分けに使われているみたいです。
たとえば出場資格として
全日本選抜選手権(明治杯)の場合は、「大学・一般は三段以上、高校生は初段取得者」
全日本大学レスリング選手権などは「二段以上」
と書かれています。
確かに体重別に分けるだけでは選手のレベル感が全然統一されませんから、何らかの選抜手段の1つとしては、確かに役に立っているかと。
あと自衛隊内の大会では、3段を目安にグループ分けをしているようで
Japan Wrestling Federation – 日本レスリング協会公式サイト –
「全日本選手権や国体に出場した選手は3段を持っている」らしいです
でもせっかく段をもっているんならアピールしたいですよね。
あ、あの絶対持っていないといけないハンカチ、段持ちはハンカチ黒でもOKっていう国内ルールにするっていうのはどうでしょうか?
どうでしょうかって、言ってますがお気づきの通り、実はそんなにプッシュするつもりはないです。
スイマセンww
(追記)アマレスの段位、導入の経緯が分かりました
先日、元祖インテリレスラーの笹原正三さんの本を手に入れたのですが、そこにアマレスの段位導入の経緯が記されていました。
まとめると
これは1961年夏, ソ連留学から帰国した岩野悦真氏(元同志社大学レスリング部監督)が提案者。
東京都高体連レスリング部が,アィデアを打ち出し, メキシコオリンピックの年(1968年11月)に、テストケースとして都内の優秀選手に対して、初段から2段までを授与した。
その後、レスリング協会は宇佐美茂氏らが中心になって検討した結果、1970年から段位制採用に踏み切った。
当時手数料,登録料は講道館の登録料より少し高い程度だった。
段位の申請は,都道府県協会,学連,高体連から日本協会へ提出され,中央段位審議委員会が認定する。
この本が書かれた当時(1978年)最高位の十段は八田 一朗会長がただ一人だった。
段位の認定は全日本アマチュアレスリンク協会により行なわれる。
この段位の認定は,技術,能力の段階を表わすとともに, 日本のレスリングの発展に貢献した者はその功績に応して段位が与えられる。
とのことでした。
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